音楽

The Strypesという少年たちが50年以上前の音楽をカッコよくやっている件

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すごくおもしろいバンドが出てきました。The Strypesというバンドです。

strypes

・少年
年若い人のことを指し、特に男性未成年者で、おおよそ7歳から18歳頃までの世代を指す(wikipedia参照

上記の定義でいえば、彼らは完全に少年です。(平均年齢16歳)一回り違うw
そんな彼らがやる音楽がめちゃめちゃシブくてカッコいいです。




  

知るきっかけ

ロッキンオンのツイートで来日情報を読んで、初めて名前を知りました。
最初はThe White Strypesが復活したのかと思いました。


 
蓋を開ければ16,17歳の少年たちというからビックリ。
その後も入ってくる情報は・・・
・アイルランド出身のR&Bバンド
・Bo Diddley、The Rolling Stones、Dr.Feelgoodの影響を受けている
・Jeff Beck やPaul Wellerが絶賛
・Elton Johnが惚れ込んで自身が経営する事務所に勧誘した
もう、こりゃ聴くしかないなと。

 

ベースに惚れた

名前を知ってから間も無く、ラジオで聴くことができました。

「Blue Collor Jane」


 
こりゃいい!
とてつもなく古臭い音。50年前のR&B。
※ここで言うR&Bすなわちリズムアンドブルースは、40年代にそれまでレイスミュージックと呼ばれていた黒人音楽の別の呼び名であり、ロックンロールと限りなく近い音楽を指すもので、現代のR&Bとは大きく異なります。(wikipedia参照
 
初期のストーンズに似た印象。
何よりこのご時世に半世紀も前の音を二十歳に満たない少年達が出してるのが痛快。
 
とりわけベースに惚れました。
うねりながらも、落ち着きのある安定した演奏、
ミッシェル時代のウエノコウジのベースを思い出しました。

 
もう10年も前になりますが(そんなに経つのか!)、

The Libertinesの1stアルバムのライナーノーツで山崎洋一郎氏が“(アルバムを)レコーディング用のヘッドホンを、コードを体にグルグルに巻き付けて爆音で頭振りながら聴きたい”というようなことを述べていましたが、まさにそういう気持ちになりました。
現にウォークマンで聴きながら頭振ってましたw
それだけノレるんです。

 

おかげで音楽を遡ることができる

今回発売された日本デビュー作は、オリジナル2曲、カヴァー5曲の7曲構成。
カヴァーの曲は50年以上前の往年のR&Bナンバーがズラリ。
強い思い入れがあるようで、

“ザ・ローリング・ストーンズの初期3枚のアルバムには、それぞれオリジナル曲が3曲あっただけ、ザ・ビートルズだって初めのアルバムはカヴァーだけだよ”
“これはブルースの伝統だよ、ただのカヴァーじゃないんだ、再解釈をして、改めて人々に聞いてもらうんだよ”
参照:CDJournal ニュース

とインタビューでも語っています。
 
これ、リスナーとしてもとてもありがたいことで、
カヴァーからオリジナルを辿っていけるんですよね。
 
例えば、M4「You Can't Judge A Book By The Cover」は、オリジナルはBo Diddleyですが、The Rolling Stonesもカヴァーしています。
それぞれ聴き比べると面白いです。
 
Bo Diddley


 
The Rolling Stones

 
The Strypes

 
こうやって聴いていくと、Bo DiddleyやThe Rolling Stonesの他の曲が気になったり、その世代の他のバンドが気になったりとThe Strypesをきっかけに関心が広がっていくわけです。
とてもステキなことですよね。

 

先月の来日公演はソールドアウトで大盛り上がりだったみたいですね。
夏フェスは出演しないみたいですが、10月にまた来日公演があるようです。
どんどん大人っぽくなって魅力が増していくんでしょうね。
 
今から2年前のライブ映像を見ると今よりさらにあどけないw
でも演奏曲はThe Beatles、The Who、The Kinks、David Bowieなど。


 
フルアルバムも作成中とのことなので、楽しみに待ちたいと思います。
→9/11にリリースされました!(レビューはコチラ


 
おしまい

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