「病める無限のブッダの世界」を聴きながらこの記事を書いている。
DEV LARGE が亡くなったそうだ。K DUB SHINEのツイートによると5/4の朝方だったらしい。
めちゃくちゃファンというわけではなかった。
ただ、自分の中で日本のヒップホップ=BUDDHA BRANDだった。
中3の頃、それまでEAST END×YURI(シングルCD持ってた)やスチャダラパー(「今夜はブギーバック」やポンキッキーズのOP)のラップしか聴いたことがなく、Dragon Ashが出てきてラップがカッコよく見え始めていた当時、TSUTAYAでブッダのベストをレンタルした。
ぶっ飛んだ。トラックがどの曲もめちゃくちゃカッコよかった。ラップも三者三様で個性的。「この人めちゃくちゃ強気だな!」DEV LARGEのラップを聴いて最初に抱いた印象。
“カッコいいことしか興味ねえ 共鳴した奴オレに前ならえ”
“オレらの辞書にNoはNo”
Dragon Ashが引き金になって、日本のヒップホップシーンが一般的にも認知されてきた頃だった。(自分もそこが入り口だった)TSUTAYAのヒップホップコーナーにもブッダの他に、キングギドラ、SOUL SCREAM、シャカゾンビ、YOU THE ROCK、TWIGYらのさんぴんCAMP世代に加えて、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDが出てきて賑やかになっていた。
一通り聴いた気がするけど、いまだに聴いているのはブッダだけ(その後、THA BLUEHERBとShig02は聴くようになったけど)。それほど自分の中では圧倒的にカッコよくて、他が霞んでしまった。ブッダを聴いてなかったらもっと日本のヒップホップを聴いていたかもしれない。
今聴いても本当にカッコいい。歳を重ねてトラックの元ネタを知るようになったけど、どれもよくそこからとってきたなっていうほどサンプリングのセンスが素晴らしい。てっきりDJのMASTERKEYがトラックを作ってると思ってたら、DEV LARGEが作っていたと知って驚いた。「ブッダの休日」のトラックが大好き。
↓元ネタ
初めて会ったNY、誤解から始まったビーフを解消したT-FM、一晩中音楽の話をしまくった俺の家。もうフルで「証言」出来ないんだね…。代わりにみんなで歌うよ。天国でゆっくり休日を楽しんでね。偉大なる音楽家Dev Large。今までありがとう。これからもよろしくね。
— Zeebra (@zeebrathedaddy) 2015, 5月 5
「証言」ももう聴けないんだよな。
でも、たくさんの音源が残ってるし、自分のウォークマンの中にブッダの曲は残り続ける。これからも聴くよ。
どうぞ安らかに。