前回のエントリーから、厨二ロック熱が高まったままです。
「BEACH」に収録されている「人間」を聴きながら、この曲最初は好きじゃなかったけど、ライブ観てから気に入って聴くようになったよな〜としみじみしていました。
そんな、最初好きじゃなかったけどライブ観てゾッコンになった曲、思い出してみると他にもいくつかあったので挙げてみます。
ライブ観てゾッコンになった曲5選
・銀杏BOYZ「人間」
10分を超える長い曲。最初に聴いていた頃、まずこの曲の長さで聴くのを構えてしまった記憶があります。
アコギ一本の峯田節→バンドの爆演という銀杏の定番パターン。重い、実に重い。この曲が収録されているアルバム「Door」と同時に発表された「君と僕の第三次世界大戦的恋愛」の方を好んで聴いていたこともあって、けっこう敬遠していました。
曲に対する印象が変わったのは2006年のライジングサンでライブを観た時。峯田が一人でステージに現れ、弾き語りで「人間」を唄い始めた。すると、ぎゅうぎゅうに埋まったフロアで大合唱が起きた。「まわーるーまわーるー!グルグルまわるー!」思わずつられて絶叫していた。そこから3人が一人ずつステージに現れ、爆音で掻き鳴らす、もう圧倒されました。
それ以来、この曲が好きになりました。
・この曲のライブ音源が聴ける観れる作品
・eastern youth「砂塵の彼方へ」
中2の時にNHKFM「ミュージックスクエア」のエンディングテーマとして流れていた「雨曝しなら濡れるがいいさ」を聴いて以来のファンです。この曲が収録されているアルバム「雲射抜ケ声」の一曲目に収録されていたのが「砂塵の彼方へ」でした。
最初聴いたときはギターのテテテテテっていうイントロがなんか怖くて、曲調も明るくなるところもあるけど独特の速くて重い雰囲気がずっとあってなんか好きになれなかったのを覚えています。
初めてライブを観た2004年のライジングサン、定番の締め曲「夏の日の午後」を演り終え、終わるかと思いきや吉野さんがギターを掻き鳴らす。ドラムとベースが後を追って入ってくる。何かわけもわからないままオーディエンスのモッシュが再び着火。スラップのベース音を聴いてようやくこれが「砂塵の彼方へ」だと気付きました。めちゃくちゃカッコよかったです。もう最初から最後まで唄いました。サビ、「なーがーれーてー消ーえーてゆーくー」のとこなんか絶叫してました。もちろん周りもみんな拳を上げて熱唱していて、その一体感がまた快感でした。
それ以来、この曲が好きになりました。
・この曲のライブ音源が聴ける観れる作品
・Bloodthirsty Butchers「8月」
※ライブ音源がアップされていませんでした。原曲はコチラ。
99年のライジングサンの映像で初めて「7月」を演る彼らを観て以来、好きです。
(ブッチャーズについての僕の想いはコチラにたっぷり書いています)
高校のときに「kokorono」を買って聴いていた時、やっぱり「7月」がお気に入りでした。射守屋さんのベースラインが幻想的で曲の世界観に浸っていました。「7月」の次が「8月」でした。出だしのダンダンと鳴るドラムの音が「7月」の神秘的な世界観を叩き割って入ってくる感じがしました。曲もやや重い。そんな最初の印象が決め手となり、この曲もあまり好きになれませんでした。
2010年のライジングサンで観たライブで最初の印象が180°変わりました。終盤に演った「8月」がとてもグッときました。特に後奏での吉村さんと田渕ひさ子とのギターの掛け合いが素晴らしくて、思わず涙してしまいました。あの素晴らしいライブが観れないと思うと本当に残念です。(Vo.の吉村さんは2013年5月逝去)
・この曲のライブ音源が聴ける観れる作品
・東京事変「キラーチューン」
この曲はもともとそんなに嫌いというわけではありませんでした。
ただ、自分の中で東京事変がちょっと遠くなっていた時にライブで観てグッときた曲です。シングルが発売された時は東京事変らしい曲だなぁくらいの印象しかありませんでした。
2008年のライジングサンで初めて東京事変のライブを観ました。なんたって演奏が上手い。4人の卓越した演奏に林檎の声が乗っかって、本当にすごくてちょっと圧倒されました。
「キラーチューン」は終盤に演奏されました。
「贅沢は味方〜」という出だしのところで完全に心を掴まれました。ベースラインがめちゃくちゃ気持ちいい。トドメに「あなたは私の一生もの〜」、この曲が大好きになりました。
・この曲のライブ音源が聴ける観れる作品
・ミッシェルガンエレファント「デッドスターエンド」
僕の心のベストテン第1位のバンドです。
ミッシェルへの想いは以下を参照していただければわかってもらえるかとw
【音楽】ミッシェルガンエレファントが解散して10年が経った
そんなミッシェルの曲の中でもこの「デッドスターエンド」は最初好きになれなかったです。この曲が収録されているアルバム「カサノバスネイク」を聴いたのは中3の終わりでした。このアルバムが出るまで、前作の「ギヤブルーズ」を聴き倒していた僕は当然発売前日にフラゲして帰宅して速攻ターンテーブルに乗せて針を落としました。(生意気にもアナログ盤を購入)
1曲目が「デッドスターエンド」でした。
最初に思ったのは・・・ギターウルフっぽい!
ギターウルフはギターウルフで好きだったんですが、ミッシェルがギターウルフっぽく聴こえたことがショックでした。それとやはり「ギヤブルーズ」の世界観が好きでのめり込んでいたので、「カサノバスネイク」の世界観を象徴するようなタイトでロカビリーなこの曲が受け付けなかったんだと思います。
印象がガラリと変わったのは、幕張での解散ライブでした。
序盤、「ゲットアップルーシー」、「バードメン」と立て続けにお見舞いされ、盛り上がりすぎて酸欠フラフラなところに間髪入れずにこの曲を喰らいました。「もうこれ以上踊れないよ...」とヘバりかけていたのに再びoioiと声を上げ、激しくモッシュしてました。カッコいい!少し速めのテンポで演奏されたこの曲はこの日のハイライトの一つになりました。
それ以後、僕がミッシェルのコピーバンドのライブを演る時には「ゲットアップルーシー」と並んでこの曲はほぼ必ずセットリストに入れていました。おかげでライブを観ていた後輩にも曲を覚えられました。
ライブを観ていなかったら確実に今ほど好きになっていないし、聴いていなかったと思います。
・この曲のライブ音源が聴ける観れる作品
-番外編-
・A Hundred Birds feat.Ten「Batonga」
ロックバンドではないですが、このバンド(オーケストラ)も大好きです。
ハウスやデトロイトテクノの名曲をオーケストラの生演奏で再現する、本当に素晴らしいです。
そんなA Hundred Birds(以下AHB)の中でも、Angelique Kidjoのカバー「Batonga」はあまり好きじゃなかったです。
自分の幼さもありますが、アップテンポなものを好んでいたっていうのがあります。なかなかビートが入らない長めのイントロ、BPM100ちょっとのテンポ、収録アルバムでは飛ばして聴いていたり、DJをするときはhouse mixの方を使ってました。
そんな印象が、初めてAHBを観たBody&Soulで一転しました。
新木場Agehaで開催されたBody&Soul2010。ゲストライブとしてパフォーマンスをしていたAHB。初めて観るオーケストラに圧倒されっぱなしだったのを覚えています。「Batonga」は最後に演奏されました。
あまり好きじゃなかった弦楽器の音が一つずつ重なるイントロ、カッコいい!ちょっと鳥肌モノでした。原曲と同じくらいのBPMだったけど、気持ちよく踊れる。ダンスミュージックにおいて大切なのはBPMじゃなくグルーヴなんだと実感しました。
残念ながらライブCDやDVDはリリースされていないんですよね。。そろそろクリスマスライブの完全収録DVDとか出してもらえないでしょうか・・・?
どれももう二度と味わえない貴重な体験だった
eastern youth以外は解散してたり、メンバーが脱退したり亡くなっていたりでもう観れないんですよね。
(AHBは活動拠点が大阪なので、他の地域でオーケストラを観れることは稀)
ライブでの体験が無ければこれらの曲を好んで聴くことはなかったと思うと、本当に貴重な体験をしたと思います。
そしてミッシェル以外はライジングサンでの体験が契機ということを考えると、いかにこのフェスが自分にとって大きな影響を与えているかを改めて実感しました。
ここ数年は行けていませんが、子どもがもう少し大きくなったら家族参戦する予定。
本当にいいフェスです。行ったことなくて興味ある方は北海道観光を兼ねてぜひ。
RISING SUN ROCK FESTIVAL オフィシャルサイト
今後もこういったライブでしか味わえない体験をしていきたいと思った次第です。
おしまい