音楽

ターンテーブル(Technics SL1200)を自力で修理してみた(ケーブルのはんだ付け)

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今回は少しマニアックなネタを。
私、趣味でDJをたしなんでおりまして。
DJセット
 
CDやPCでやる方が多いなか、昔ながらのアナログターンテーブル(レコード)のみでやっております。
そんな長年連れ添っているターンテーブルが故障したので、修理した一部始終を備忘録として記しておきます。
 
※DIYシリーズの第2弾としてCDJを置く棚を作りました。こちらもよければ↴
CDJスタンドの購入をやめて予算7000円で棚(置き台)を自作してみた



  

ケーブルの接触不良

5年前に後輩から譲り受けたTechnics SL1200-MK5。
もう生産終了してしまっているターンテーブルの名器でございます。
Technicsのターンテーブル「SL-1200」シリーズが生産終了へ
 
このターンテーブルでたくさん練習して、ミックスCDの制作もやっております。
で、次回作の制作にとりかかろうとこの前触っていると異変が・・・
 
片方のスピーカーから音が出てない(´Д`)
 
もうひとつのターンテーブルを使って調べていくと、ターンテーブルのケーブル(赤白のやつ)に原因があることが判明。
赤白ケーブル

普通に使っててケーブルが途中で断線していることは考えにくいので、接触不良の可能性大。
分解してはんだ付けをやれば直ることは予想がつきました。

 

 

修理に出すのは手間もコストもかかる

どこかに修理に出せないかと思い、ググってみると自力でカスタムしたという記事は見つかれど、修理サービスやってるところはなかなか見つからず。
生産終了した製品を修理してくれるのか疑問だったけれど、パナソニックの修理窓口に問い合わせたところ、修理の対応は可能とのこと。
ただ、最低でも10,000円はかかるとのこと。
 
10kg以上あるタンテを抱えたまま最寄の修理窓口に持っていき、修理が完了したら取りに行って10,000円払ってまた10kgを抱えて持って帰る・・・
だったら、自分で修理してみようということになり、電気屋にはんだセットを買いに行きました。

 

 

15年ぶりのはんだ付け

購入したのは、はんだごて、はんだ、はんだ吸取線(古いはんだを除去するときに使用)。
はんだ付けセット

※補足
後でいろいろ調べると、はんだでそんなに音質違ってくることはないらしく、大事なのははんだがしっかり接着していることらしいのでアマゾンのはんだごてセットでよかったと思いました。

 
中2のときに技術の授業で触って以来、実に15年ぶりのはんだ付けでした。
経験がなかったら今回の修理を自分でやろうとは思わなかったことを考えると、技術の授業って大事だったなぁと実感しました。

 

 

いざオペ

まずはターンテーブルを広いスペースにセット。
ターンテーブル1

 

底面を上にする前にスリップマットや盤を外します。(これを忘れるとひっくり返したときにバーンと落ちるので注意)
ターンテーブル2

 

次にひっくり返す前にカバーケースをガムテープで固定。
ターンテーブル3

 

ひっくり返して底面を上にすると、ケーブルの接続部分を確認。
ターンテーブル4

 

底のカバーを外すためにネジをすべて外します。
外したネジは無くさないように種類別に置いておきます。
ターンテーブル5ターンテーブル6

 

4箇所の足も回して外し、そこの長いネジも外します。
ターンテーブル6ターンテーブル7

 

全部のネジを外したらカバーをパカーっと外します。
ターンテーブル7ターンテーブル9

 

ケーブル箇所にはアルミのプレートがついており、さらにもう一つのカバーで固定されているので、
ターンテーブル8

 

このカバーも外します。
ターンテーブル9

 

すると、アルミのプレートが動かせるようになるので、横にずらすとケーブルの接続部分が見えます。
ターンテーブル10

 

ここでようやくはんだごての出番です。
はんだごて

 

はんだはオーディオ用のものを使用。
はんだ

 

はんだごてが熱くなってきてあの独特の匂いがしてくると、中学校の技術室を思い出しました。
既存のはんだを溶かして吸い取るのに苦労しましたが、はんだ付けは意外とスムーズにいきました。
ターンテーブル11

 

たっぷりつけつつも各線のはんだがくっつかないように処置して完了。
ターンテーブル12

 

あとは解体した手順を遡ってカバーを戻したら完了。

恐る恐るスピーカーにつなげてみると・・・
ターンテーブル13

音出たー!!
今回の手術は成功したようです。

 

 

修理して感じたこと

今回初めてターンテーブルを解体したわけですが、その中でターンテーブルの動く仕組みを垣間見ました。
電源をつなげばターンテーブルが回り、手で止めたり逆に回しても均一な回転速度で回り続ける、それを支えるのは中の基盤であり、ダイレクトドライブといわれる方式のモーターであり、針を支えるアームでした。
松下の技術にふれることができて嬉しく思いましたし、今までよりもさらに愛情が湧きました。
 
 
<<追記(15年01/21)>>
 
とか書いているうちにPioneerから素晴らしい製品が出ましたね!
pioneer_turntable
Pioneer PLX-1000
クオリティや機能はSL1200を上回るともっぱらの評判。そして何より、ケーブル(電源・音声ともに)が着脱式というのが嬉しいですね。
今使っているものが壊れたらこれに買い替えようかな。
 

 
 

おしまい

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