雑記

【検証】ローソンマートはセイコーマートのパクりなのか?

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6兆円市場とも呼ばれるコンビニ業界。国内は飽和状態で、大手3社はPB商品やコーヒーで攻勢をかけシェアの奪い合い、更には東南アジアへの積極展開と熾烈な争いが続いています。
そんな中、ローソンが新業態を出店しました。名前はローソンマート
http://www.lawson.co.jp/company/news/086917/
 
新聞の記事見てビックリ。
これは、、、
 
新聞記事
セイコーマートやないか!
 
真偽を確かめるべく、現地確認してきました。
 



  

100円ローソンの進化系?ローソンマートとは?

以下ニュースリリースより抜粋。

株式会社ローソンは、コンビニエンスストアの利便性と幅広い品揃えを兼ね備えた新しい“進化型コンビニ” 「ローソンマート」の展開をはじめます。
(中略)
「ローソンマート」は、2005年より展開している生鮮コンビニ「ローソンストア100」の進化型店舗です。お客様の二極化する消費嗜好に対応するため、売場面積を従来の「ローソンストア100」の約1.5倍~2倍に拡大し、これまでの105円均一・適量小分けの商品に加え、幅広い価格設定の商品を拡充し品揃えを充実させました。

たまに見かけたローソン100をさらにパワーアップさせた業態っていうことだそうです。
本部に問い合わせたところ、以下の回答が。
 
“ローソンマートはローソンストア100の「進化形」と位置づけています。ローソンストア100は100円(税抜)の商品が8割を占めますが、ローソンマートでは6割です。
ローソンマートは、100円未満・100円以上の価格帯の商品を増やし、品揃えを強化しました。”

 
商品数も価格帯も幅広く取り揃えるミニスーパー的な発想・・・似てる・・・セイコマに似てるw
 

セブンイレブンが勝てないコンビニ、セイコーマート

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道産子には馴染みの深いコンビニであるセイコーマートですが、道外では埼玉、茨城に店舗があるのみなのでそれほど認知はされていません。
ざっくり特徴を挙げると、
 

  • コンビニチェーンの先駆け(1971年、セブンイレブンは1974年)
  • PB(プライベートブランド)商品の先駆け
  • コンビニクラブカードの先駆け(セイコーマートクラブカード)
  • 北海道内のコンビニの店舗シェア4割を占める
  • 店内調理システムがある(ホットシェフ)

 
と、実は日本におけるコンビニのパイオニアで、今普及しているPB商品や会員カードを初めて導入した、北海道を牛耳っているコンビニなんです。
あと、先日札幌に帰省してテレビ観てると、セイコーマートのCMの多いこと多いこと。上記のホットシェフをPRしてました。これ、支持が高いみたいで、コンビニで作りたての弁当・惣菜が値頃な価格で買えてしかも美味しいそうです。(父親談)
 
もちろん僕も上京するまでは大変お世話になっているので思い入れが強いです。
セブンイレブンがnanacoカードを作ったりPB商品を出した時は、「今さらやるんだ?(ドヤッ)」と勝手に上から目線で評価していましたw
※キャッシュバックができるnanacoと景品交換ができるセイコーマートクラブカードでは内容がだいぶ異なりますが・・・
 
以前、カンブリア宮殿にも社長が出演していましたが、セイコーマートの強みは製造、物流、販売をすべて手掛け、圧倒的な店舗数と生産工場、そして物流ネットワークを築いて北海道を網羅しているところです。
本当、北海道に行けばわかりますがどこにでもあります。なんと、北海道の全179のうち170市町村にあるんです(2014年5月現在)。99.5%という孫さんもビックリの人口カバー率。事実、高齢者が多くスーパーもない小さな自治体に住む人にとっては、生鮮食品も扱うセイコーマートがライフラインというところもあるくらい、北海道民の生活に根差しています。
 

現地確認した結果

見た目と名前が似てて、業態も近しい、道産子の端くれとしてこれは実際に見てこなければ!
というわけでローソンマート1号店を現地確認してきました・・・走って。
 
runtolm
(ラスト3kmで体力の限界&日没が迫ってきて一駅電車乗りましたが)
 
相鉄線西横浜駅から5分ほど歩いて到着。
 
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店内は広々としていて、広報にあったように品揃えが豊富。低価格な商品やPB商品、生鮮食品も充実してました。走ってヘトヘトだったので、ドリンクとパンをPASMOで買おうとしたところ・・・「電子マネーは対応しておりません」という非常通告が(´Д` )
ランニングスタイルだったので現金を所持しておらず泣く泣く退散。是非使えるようにしてほしいものです。(→14年6月以降導入予定とのこと)
 
低価格な惣菜やカップ麺も充実していたので、一人暮らしの学生や社会人は重宝すると思いました。
 

セイコーマートをパクったか検証してみる

外観を比べてみましょう。
 
lmsm1
 
lmsm2

商品ラインナップも生鮮食品、惣菜、低価格帯商品と同じ。
 
うん、これはセイコーマートのパクリだ!・・・というのはさすがに無理がありました。
 
一応、本部にも聞いてみました。
 
“他社の店舗を参考にしたということはございません。ローソンマートの看板の、3色のオレンジには「大地・実り・太陽」という意味をこめています。”
 
まぁ、「はい、パクりました」なんて言わないですよねw
オレンジ色の由来もセイコーマートの「冬でも地域の中に暖かな印象を与えるため」とは異なりましたし。
 
外食控えて家で自炊or惣菜買って食べるという傾向がある中で、スーパーの立地が難しい住宅街にはこうしたミニスーパーの役割がコンビニには求められているんですね。
 

敵はコンビニではなくミニスーパー

そう、ローソンマートにとって、敵はコンビニではなくて、同じようなミニスーパーの業態なんだと思います。
ローソンマートで電子マネーで買い物ができなかった僕は、空腹を満たすため他のコンビニを探しに出ました。
するとそこから歩いてすぐのところに、
 
mybasket
まいばすけっと発見!電子マネー使える!よっしゃー!!
おかげでお腹を満たすことができました。その距離たったの、
 
route
300m
これはもろバッティングしますね。でも、こういうことなんだと思います。
僕が引っ越す前に住んでいた家の近くにもまいばすけっとはありました。都内近郊の駅からちょっと離れた住宅街に出店をしているようです。
なんたってイオングループですから、こちらもPB商品、低価格が売り。認知度やコストパフォーマンスでは現時点でローソンマートより勝っていると思います。
 
とはいえ、ミニスーパーの需要があってまいばすけっとが出店していない地域ってまだまだあるので、バッティングせずに店舗展開をする余地は大いにあります。(横浜の青葉区なんかいいと思います)
 
これも電子マネーの件と併せて本部に要望を告げると、
 
“お申し出頂きました、ローソンマートでの電子マネーのご利用についてですが、本年6月以降、一斉導入予定でございます。
また、青葉区への出店の件に関しましては、お客様からの貴重なご意見として担当部署に報告をし、今後の店舗展開の参考とさせていただきたいと存じます。”

と丁寧に回答していただきました。
 
 
 
ちょっと脱線しましたが、ローソンマートは色、名前、業態などセイコーマートに似ている部分はありますが、パクリではないと結んでおきます。
ただ、時代が求めるコンビニの業態を、はるか昔から実践しているセイコーマートってやっぱすごいなと改めて思いました。
 

 
 
おしまい

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